オンラインショップなどでシャツの商品名を見ても、そのシャツがどんな特徴がるのかよくわからない!いつもと違ったシャツを着てみたいけど、どんなキーワードで探せばいいかわからない!シャツを探しているとそんな風に思う方もいるかと思います。
シャツには色々や種類や分け方があるため、このあたりが複雑になりがちです。今回はそんなシャツの種類や分け方をまとめました。
シャツの種類はスタイル・生地・柄・襟の4要素で決まる
例えば『クレリック オックスフォード ストライプ ラウンド シャツ』という商品があったとして、これはどんな種類のシャツでしょうか。この商品名を見ても普通は『クレリックシャツとかオックスフォードシャツとかは聞いたことあるけど、それがどんな種類なのかあまりわからないな』という方が多いかと思います。
実はこれ、それぞれがシャツに関する別の要素を表しているんです。
クレリックとは襟とカフスが白無地でそれ以外に色のある生地をあしらったシャツのスタイルを。
オックスフォードとはカジュアルシャツ向けの生地を。
ストライプは縦線の入った柄を。
ラウンドは先が丸くなった襟を。
こんな風に、それぞれが違う特徴を表しています。
今回はこのようにシャツの種類を分けている『スタイル・生地・柄・襟』という4要素についてそれぞれ代表的なものをご紹介していきます。
スタイル・デザイン別の7種類
まずはスタイルやデザインでシャツを分類しているケースをご紹介します
スタイルで分けた種類はもともと特定の生地や柄を使っていてそれが一般化する場合や、何かの作業など目的を持って作られたシャツが定番のスタイルになった、といったパターンが多いです。
ドレスシャツ・ワイシャツ
スーツの下に着るようなシャツを総称してドレスシャツやワイシャツ、もしくはカッターシャツと呼びます。そのためもともとは下着という分類だったためよく見るような左胸のポケットは無く、近年はこういった”本来のドレスシャツを作る”という意味合いで胸ポケットを廃止しているメーカーなども多いようです。
その後、下着ではなくアウターとして着る目的で作られたシャツがカジュアルシャツとして進化し、色々なスタイルのものに別れました。
ワークシャツ
元々作業を行う際に着るために作られたシャツです。そのため丈夫な作りや汚れても目立ちにくいのが特徴で、素材はデニム・ダンガリー・シャンブレーなどが使われることが多いです。作業用に便利ということで、胸ポケットが左右についているというのも、このシャツのポイントです。
両サイドに絞りのカーブが無いものがほとんどで少しルーズな見た目になるため、スケーターやストリートファッションでは定番のアイテムです。
ウエスタンシャツ
ウエスタンシャツは元々ワークシャツのの一種で、アメリカ西部のカウボーイが着ていた種類のシャツです。
ある胸ポケットにはフラップという蓋が付いていたり、押し合わせて留めるタイプのスナップボタンが使われていたりと、独自の進化を遂げつつもルーツであるワークシャツ同様、デニム・ダンガリーといった丈夫な生地が使われています。
ミリタリーシャツ
ミリタリーシャツは、もともと軍隊で着られていたシャツが一般化し、普段使いで着られるようになったシャツです。
こちらもワークシャツの一種なので両胸のポケットや、デニムやダンガリーといった丈夫な生地を用いていることが多く、深緑やカーキ色といった軍隊をイメージさせるカラーを用いていることが特徴です。
クレリックシャツ
クレリックシャツとは、襟とカフスの部分が白無地で、それ以外の見頃の部分がカラーや柄、他の生地になっている種類のシャツです。
少しクラシックなデザインは、着るととても知的な雰囲気を出してくれ、ビジネスからカジュアルまで幅広い用途で使えます。また白無地シャツなどは、ネクタイも付けずに一枚だけだとシンプルでやぼったくなりがちですが、クレリックシャツは丁度よくアクセントが効いているので、シャツ一枚でも着れることでクールビズ期間中もとても活躍します。
ロングシャツ
ロングシャツは通常のシャツよりも丈が長い作りになっているシャツです。
その特徴的な丈をコーディネートの中でどのように効果的に使っていくかが鍵になりファッション初心者からすると少々敷居が高いですが、インナーの上から羽織るパターンや、カーディガンやジャケットの下にインナーとしてちょいだしするなど、様々なバリエーションに使うことが出来ます。
ブロッキングシャツ
ブロッキングシャツは複数の色の生地を組み合わせて作られたシャツで、見頃・カフス・襟・ポケットなど別に、もしくは同じ部分内で生地を切り返すことで特徴的なデザインをしているものの総称を言います。
デザインも無作為なものや、左右対称でキッチリとしているものなど色々な種類があるので、探してみると色々なものが見つかると思います。
生地別の10種類
続いて、使っている生地の違いでシャツを分類しているパターンをご紹介します。
例えばデニムシャツやネルシャツなどは普段よく着るシャツですが、これらは『デニム生地を使っているシャツ』『フランネル生地を使っているシャツ』という意味でこの名前が付いています。それではシャツで使われる代表的な生地をご紹介します。
ブロードシャツ
素材 | 綿(コットン)・綿とポリエステルの混紡 |
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用途 | ビジネスシャツ |
シャツの代表生地であるブロード。ビジネスマンが着るドレスシャツ(ワイシャツ)の基本的な生地で、代表的な色も無地の白や青などです。
糸の太さが細くなるほど柔らかい肌触りになり、光沢が増していきます。
オックスフォードシャツ
素材 | 綿(コットン)・綿とポリエステルの混紡 |
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用途 | ビジネスシャツ・カジュアルシャツ |
カジュアルシャツを代表するボタンダウンシャツでよく用いられる生地で、比較的太い糸を使うことから適度に厚みや硬さがあり、シワがつきにくく丈夫なのが特徴です。さらに通気性にも優れているため、スポーツウェアに用いられることもあります。
このオックスフォード生地の糸を補足することで、よりドレッシーなピンポイントオックスフォードやロイヤルオックスフォードといった生地になります。
サテンシャツ
素材 | 綿(コットン)・絹(シルク) |
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用途 | ドレスシャツ |
サテン生地は表面が滑らかですべすべしていてとても強い光沢感を持っています。そのため上品さや高級感があり、ウィメンズのドレスで使われるような生地です。
しかし、デリケートな生地なので摩擦に弱くあまり頑丈な作りではないため、洗濯やアイロンがけのときには注意が必要です。
デニムシャツ
素材 | 綿(コットン) |
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用途 | デニムシャツ |
デニム生地はたて糸にブルー系の染色糸、よこ糸に白糸を使用し、綾織りで織った生地で、厚手で耐久性の高いしっかりした生地です。デニムパンツに用いられるイメージの強い生地ですが、アウターやシャツなどにも使われます。
デニムシャツは基本インディゴブルーが定番ですが、ウォッシュ加工により色々な濃さが表現されたり、使い続けていくうちに色が落ち淡い印象を持ったりもします。
シャンブレーシャツ
素材 | 綿(コットン)・麻・レーヨン |
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用途 | カジュアルシャツ |
シャンブレーは薄手の生地で、ブルー系が多く白糸と染色糸の2種類を使っている点がデニム生地に似ています。しかしデニム生地とは違い平織りなので白糸と染色糸が表に現れ、細かいチェック柄のような見た目になるという特徴があります。
カラー展開が豊富なこともあり、様々なカジュアルシャツでよく使われています。
ポロシャツ'(鹿の子編み)
素材 | 綿(コットン) |
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用途 | ポロシャツ |
鹿の子編み素材とは、表面に凹凸が出来るように編み上げた生地です。通気性が高いため、ポロシャツやスポーツウェアを中心に用いられます。
汗をかいてもむれず、サラサラとした肌触りが特徴的なので、夏場の衣類で大活躍する生地です。
フランネルシャツ
素材 | 綿(コットン)・ウール |
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用途 | ネルシャツ |
フランネル生地はコットンやウールを使った毛織物です。毛が長いため柔らかくて保温性が高く、秋冬に最適なネルシャツという種類はこのフランネルという生地の名前からきています。
ネルシャツ・フランネルシャツはカラフルなチェック柄が多くパターンも豊富にあるので、何枚か持っておくことでコーディネートの幅が一気に広がります。
ヘリンボーンシャツ
素材 | 綿(コットン)・麻・ウール |
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用途 | ビジネスシャツ・カジュアルシャツ |
ヘリンボーンとは直訳すると『ニシンの骨』という意味で、山と谷が交互に織られたような独特な模様からそのような名前が付けれられています。
ヘリンボーン生地の特徴は、身につける人を英国紳士のような雰囲気にさせる渋さあふれる高級感です。また、柔らかい肌触りながらシワになりにくいという魅力もあります。
リネンシャツ
素材 | 麻 |
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用途 | カジュアルシャツ |
リネン生地は亜麻糸を使って織られた生地で、紀元前のエジプトですでに生産をされているとても歴史のある素材です。
リネンは吸水性が高い・汚れにくい・丈夫、といった特徴があるので、コットンやシルクよりもサラッとした肌触りでその清涼感から特に夏場に大活躍する生地です。そのため、半袖のカジュアルシャツなどで使われることが多いようです。
コーデュロイシャツ
素材 | 綿(コットン)・ウール |
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用途 | カジュアルシャツ |
コーデュロイ(コール天)は毛が長く、暖かで保温性に優れているため、冬物のアイテムに用いられることが多いです。
コーデュロイ生地は優しめな暖色系の色のものが多く、どうしても暗めな色のファッションになりやすい秋冬の季節でも派手になりすぎずアクセントの効いた着こなしを実現させてくれます。
柄別の3種類
続いて柄でシャツを分類しているケースをご紹介します
柄で分けた種類は、織り込まれていたりプリントされている柄(パターン)でシャツを呼んでいて、主にストライプ・チェック・ドットの3種類に別れます。今回はそれぞれ代表的な柄を紹介します。
ストライプ
ストライプは縦線の太さや色の数によって、多くの種類があります。
プレーンなものだとロンドンストライプという、地の部分と線(色)の部分の太さが同じクラシックなストライプ。線の太さを変えたペンシルストライプやピンストライプ、ボールドストライプ。束になった線の数を増やしたダブルストライプ、トリプルストライプ、クラスターストライプなどがあります。
この他にも線を斜めにしたバイアスストライプなど変則的なものなど、数え切れないほどの種類がありますが、シャツの柄をストライプにすることで縦長に見える視覚効果を生み、よりスタイル良く見せたいというメンズから支持を得ています。
チェック
チェックシャツも色やチェック模様が様々あり多様な種類があります。そのためカジュアルシーンで用いられることが多く、1枚着・インナー・アウター様々なファッションに合わせて使われています。
チェック柄で代表的なものだと、白とその他の色2色を状に配置するギンガムチェック・スコットランドのアーガイル地方で伝統的に使われてきたアーガイルチェック・濃度の違う色を複数種類組み合わせるグレンチェックなどがあげられ、これら以外にも数十種類のチェック柄があります。
ドット
水玉模様とも言われるドット柄は、ドットの大きさや間隔の規則性からいくつかの種類に別れます。
ピンの先で色付けをしたようなピンドット・一回り大きなドットを描くポルカドット・さらに大きなドットのコインドット・不規則に点を並べたシャワースポットなど、ドット一つとっても大人っぽいものからポップなものまで様々な表現がシャツに取り入れられています。
襟のタイプ別の7種類
最後に襟のタイプ別でシャツを分類しているケースをご紹介します
ボタンダウンシャツやバンドカラーシャツなどは襟が特徴的なため、襟の種類名をそのままシャツの呼び名にしています。このようにシャツを分ける軸の一つである襟の種類を代表的なものをピックアップしました。
レギュラーカラーシャツ
襟の開き具合や長さが標準的な、もっともオーソドックスなタイプの襟です。
正装に用いられることが多く、ネクタイは結び目の小さいプレーンノットなどが合います。
ワイドスプレッドカラーシャツ
襟の開きが大きいタイプのシャツで、英国紳士のファッションスタイルを代表するイギリス・ウィンザー公爵が愛用していたことから「ウィンザーカラー」とも呼ばれています。
レギュラーカラーと並び、フォーマルな場でもバッチリ着用できるので、企業の入社面接から冠婚葬祭まで幅広く力を発揮します。
ホリゾンタルカラーシャツ
水平を意味するホリゾンタルという言葉に由来した、襟の開きがワイドスプレッドカラーよりさらに大きいタイプのシャツです。
小襟に見えるためネクタイのノットが見えやすいので、ヌビ目の大きなウィンザーノットやセミウィンザーノットがよく合います。ノータイの場合はトップボタンをはずすと首周りが綺麗なシルエットになります。
ボタンダウンカラーシャツ
襟をボタンで止めるタイプのシャツで、ブルックスブラザーズによって考案されたアメリカントラッドの典型的なスタイルです。
タイをしなくてもすっきりとまとまるので、カジュアルなシーンで非常に好まれておりますが、冠婚葬祭などのフォーマルな場にはあまり向きません。
バンド(スタンド)’カラーシャツ
折り返しの襟羽がなく、首に沿っているタイプのシャツです。元々の起源は襟が縫い付けられていなかった時代の台襟だけが残ったものだと考えられています。
カジュアルな着こなしに向いていて、ボタンを外すとゆったりとした雰囲気を演出できます。
イタリアンカラーシャツ
衿と衿台が1枚仕立てになっていて、ネックラインがV字になるタイプのシャツ。ワンピース・カラー」「アングルド・カラー」「コンチネンタル・カラー」とも言われます。
ノーネクタイでボタンを一つはずすことでラフな印象を出すことができ、その名の通りイタリアンちょいワルおやじの演出に一役かってくれます。
ラウンドカラーシャツ
衿先が丸い形に加工されたタイプです。クラシカルな中に可愛らしさが溢れて、遊び心が効いた印象のシャツになります。「ラウンデッド」「ラウンドトップ」「ラウンドポイント」といった名称で呼ばれることもあります。
カジュアルかつドレッシーな印象が強いので、クレリックシャツに取り入れられていることが多いようです。
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